2003-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「Pの密室」島田荘司、講談社文庫、読了 短篇集。「鈴蘭事件」「Pの密室」の2作品。 子供の頃の御手洗潔の活躍。 毒物にはくわしい。 Pはピタゴラス。 なんだか切ない幕切れ。どうあがいても、その人ののちの人生を変えてしまう真実。板挟みで苦悩する少年、…

「御手洗潔のメロディ」島田荘司、講談社文庫、読了 短篇集。「IgE」「SIVAD SWLIM」「ボストン幽霊絵画事件」「さらば遠い輝き」 「ボストン・・」は御手洗がバーバードの学生だった頃の話。なかなか奇抜なアイデアで素敵だった。「さらば・・」はレオナ松…

「手紙の行方」-チリ- 山口智子、ロッキングオン社、読了 女優の山口智子の南米チリへの旅行記。読む方とすれば、旅のさなか、その土地のガイドよりも、女優山口智子の独白をもうすこし、もっとたくさん、期待するだろうに。旅行のガイドは専門家に任せてほ…

「夢・出逢い・魔性」You May Die in My Show.森博嗣、講談社文庫、読了 2000 PAPERBACK VERSION 2003 Vシリーズ第4弾、東京での彼らの活躍である。 他人の人生に「かぶる」ことはゆるされない。 おとこなのか、おんななのか、名前を発音する音だけではわか…

「パタリロ!」76巻、魔夜峰央、白泉社、読了 読んでいると、解毒になるのか、なんだか生きていく垢とか滓がすっと取り除かれていく開放感がある。気分がすっきりするのだ。不思議だ、こういうのが長く続く要因の一つかもしれない。

「ちいさなぶつぞう おおきいぶつぞう」はな、東京書籍、読了 しあわせになった。「かわいいおばあちゃん」になるのが理想のはなさんの、かわいいイラストが心をやすらかにする。「如来」とは悟りを得た身だそうで「菩薩」は修行中で、衣装に派手な飾り物を…

「色川武大・阿佐田哲也エッセイズ 1.放浪」ちくま文庫、読了 麻雀などのギャンブルの話もさることながら。著者は父親が45歳のころの初子の子供で、非情に過保護に育てられた。過保護はその人間をダメにするようで、たしかに生きにくいタイプを造るようだ、…

「ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう」はな、東京書籍、「手紙の行方」山口智子、ロッキングオン、を買う。 はなちゃんの本、かわいい。イラストと写真と文章をすべてはなちゃん。「モデルのはなちゃんの趣味は仏像鑑賞」いいな。

「悲しいやねえ、人ってェのはさあ」

「巷説百物語(こうせつひゃくものがたり)」京極夏彦、角川文庫、読了 短編連作、あやしい話。芥川龍之介の「藪の中」を思った。「小豆洗い」「白蔵主」「舞首」「芝右衛門狸」「塩の長司」「柳女」「かたぴらが辻」入れ替わった復讐。いろんなあやしい話。

「アトポス」島田荘司、講談社文庫、読了 うーん、前説明が多いのが辛い。もうひとつの中国の話はおもしろい。かゆいんだろうなあ。夜もねむれないらしいし。 さて、今日、偶然に朝日新聞に載っていた早川義夫の書評を読んで、「色川武大・阿佐田哲也エッセ…

「20世紀少年」13巻、浦沢直樹、小学館、読了 ともだちは、死んだ。残された者と世界滅亡させようとする残党とと戦いが始まる。1970年代の雰囲気が濃厚だ。